【河北新報】障害者のもどかしさを疑似体験 雇用拡大急務、山形の市民グループの講座が話題に

2019年2月11日

 

 知的障害者や発達障害者が陥りやすい混乱や緊張、もどかしさを知ってもらおうと、山形県の市民グループが作った疑似体験メニューが福祉関係者の間で関心を集めている。結成から約2年半で開いた体験講座は東北を中心に60回以上。中央省庁や自治体の障害者雇用水増し問題を受け、知的障害者らの雇用拡大が急務となる中、グループはさらに受講が広がることを期待している。(山形総局・吉川ルノ)

<メニュー8種>
 疑似体験メニューを作ったのは、県内各地の知的障害者の家族らが2016年7月に結成した「花笠ほーぷ隊」。現在は特別支援学校の職員らも加わり、22人で活動している。
 体験メニューは全8種類。スライドで課題や手順を上映しながら進める。例えばダウン症などで指先の動きが不自由な人の感覚を体験するメニュー。2枚重ねの軍手をはめ、チャック付きビニール袋に入った硬貨を封筒に移すといった課題が設定される。
 高齢者や身体障害者の感覚を疑似体験するメニューでは、視野を狭め、視力を低下させるゴーグルや体を動きにくくする重りなどを装着する方法が普及しているが、知的障害や発達障害に特有の「感じ方」は再現が難しく、一般的な手法は確立されていない。

続き、記事元はhttps://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190210_53003.html

 

Follow me!