【NHK NEWS WEB】震災犠牲者への祈り込め知的障害の画家が描いた作品 市に寄贈

2021年12月16日

 

 陸前高田市で知的障害のある男性から東日本大震災で犠牲になった市の職員や消防団員への祈りを込めた絵画2点が市役所に寄贈され、16日贈呈式が行われました。

陸前高田市に住む知的障害のある画家、田崎飛鳥さんは幼い頃から絵に親しみ震災の津波で自宅が全壊し作品はすべて失われましたが、今は内陸部を拠点に創作活動を続けています。

贈呈式ではアクリル絵の具で描かれた2つの作品が披露されこのうち消防団をテーマにした作品は市民を表した白いハトの周囲にたくさんのフクロウの顔が描かれています。

夜行性で夜目がきくフクロウは見守りにも例えられ、津波が押し寄せる中、最後まで市民を守ろうとして犠牲になった消防団員たちの姿が託されています。

また新しい市役所の庁舎とハトを描いた作品は犠牲になった市の職員たちがハトになって天国に旅だって欲しいという気持ちを表現しているということです。

市役所では今月27日まで寄贈された2作品を含む田崎さんの作品9点を集めた展示会も開かれています。

田崎さんの父親の實さんは「息子は『色が降りてくる』と言いますが独特の色感で気持ちを込めた作品が見る人の心に届く時があり、多くの人に見てほしいです」と話しています。

 

記事元はhttps://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20211216/6040012891.html

 

 

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