【京都新聞】不要な羽毛布団リサイクル 環境保全と障害者雇用創出へ

2019年4月25日

 

 不要な羽毛布団を回収してリサイクルする事業に、京都府長岡京市や市社会福祉協議会、福祉関係者らでつくる団体「UMOUプロジェクト関西」が乗り出す。環境保全と障害者らの雇用創出が目的で、協力者を増やして取り組みを関西一円に広げることを目指す。

 回収対象は、綿毛のような形状をした水鳥の羽毛「ダウン」の含まれている割合が50%以上の布団。現在、長岡京市では不要な布団を大型ごみで出す場合に500円徴収するが、回収先となる福祉施設の「やよい工房久貝事業所」(同市久貝2丁目)か、「乙訓もも」(同市開田1丁目)に持ち込めば無償で引き取られる。両施設では、利用者の障害のある人らが、三重県内のリサイクル業者へ布団を発送するため荷造りの作業を担う。当面の回収目標は、年間千枚に設定する。

 事業の開始に当たり、UMOUプロジェクト関西と長岡京市、羽毛製品の回収・リサイクルを先駆的に進めてきた一般財団法人「Green Down Project」(三重県)の3者による連携協定の締結式が同市役所でこのほど行われた。UMOUプロジェクト関西の会長を務める井上譲・やよい工房久貝事業所長は「障害者や、ひきこもりの人たちに就労の場をつくりたかった。長岡京から取り組みの輪を広げていきたい」と抱負を語った。

 回収の受け付けは平日午前10時~午後5時。問い合わせは、やよい工房久貝事業所075(952)9567、乙訓もも(持ち込みは要連絡)075(952)2800。

 

記事元はhttps://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20190425000039

 

 

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