【仙台経済新聞】宮城県が「ヘルプマーク」無償配布 見えない障がいなどに周囲の配慮や手助けを

2019年1月10日

 

 

外見からは分からなくても配慮や手助けを必要とする人が身に着ける「ヘルプマーク」の無料配布を宮城県が昨年12月に始めた。

 義足や人工関節、内部障がいや難病などを抱える人が、周囲に配慮を必要としていることを知らせることで援助が得やすくなるよう、2012年に東京都が作成したヘルプマーク。赤地に白の十字とハートをあしらったデザインで、2017年7月にJIS規格に追加され全国共通となった。

 県では、県政運営の基本方針「宮城の将来ビジョン」の取り組みの一つとして、「障がいがあっても安心して生活できる地域社会の実現」を目指しており、その実現に向けてヘルプマークを導入。現在、普及啓発に取り組んでいる。

 配布するヘルプマークは樹脂製で、縦8.5センチ、横5.3センチ。付属のシールを貼り付け、氏名や緊急連絡先、障がいの内容など伝えたい情報を書き込むことができる。ストラップでかばんなどに着用して使う。

 仙台市と共同で計2万3500個を用意。障害者週間(12月3日~9日)の初日となる12月3日に配布を始め、1週間で1668個を配布した。

 県保健福祉部障害福祉課企画推進班の担当者は「このマークの普及を通じて、障がいや障がいがある人に対する理解を促進していきたい。ちょっとした手助けやちょっとした心配りを実践していただくことによって、障がいのある方、ない方お互いを尊重して、共に支え合う文化の醸成につながれば」と期待を寄せる。

 配布窓口は、県障害福祉課、市町村福祉担当課、保健福祉事務所、リハビリテーション支援センターなど。

 

記事元はhttps://sendai.keizai.biz/headline/2751/

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